ARTS FIELD TOKYO 「ソーシャルダイブ ー探検する想像ー」展

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アート・人・地域をつなぐ「21世紀型オルタナティブ・アートスペース」である3331 Arts Chiyodaでは、1980年前後生まれのアーティストたちの社会と密接に関わる表現活動を紹介する展覧会「ソーシャルダイブ 探検する想像」を開催します。
今日においては国内外の各地でアートプロジェクトが盛んに行われており、低迷した社会におけるアートの可能性がますます注目されています。本展では、自らの身体と想像力を持って社会に積極的にアプローチするアーティストたちの活動に着目します。
身近な生活環境や身の回りのものに個人的な編集を加えるアーティストから、アフリカ、インド、ブラジルなどの非西欧地域に赴いてコミュニティや行政機関と連携したプロジェクトを実践するアーティストまで、総勢11名の近作・新作によるインスタレーション作品を一堂に集めて、社会づくりにも通ずる新世代のアーティストの活動を紹介します。

本展は、2010年9月に開校した3331 Arts Chiyodaの教育プログラム「ARTS FIELD TOKYO」の1期生によって企画されました。
ARTS FIELD TOKYOでは、アーティストや批評家、編集者、キュレーターなど、クリエイティブの現場で活躍する講師陣が講義を実施。プロフェッショナルとしての経験にもとづく講義は、アート、マネジメント、デザインとさまざまなジャンルに及びます。さらに、講義だけでなく、彼らはアドバイザーとして受講生の夢を叶えるための挑戦を全力でアシストします。→http://artsfield.jp/

会   期
2011年 3月18日(金) - 4月11日(月)
12:00 - 19:00金・土曜日のみ20:00まで(最終入場は終了の30分前まで)
※地震に伴い、金・土曜日の20:00までの開場時間延長を中止させていただきます。
平日と同じく19:00までとなります。何卒ご了承ください。
オープニングパーティ
2011年 3月18日(金)18:00より
休 場 日
毎週火曜日
出 品 作 家
岩田草平 北澤潤 小鷹拓郎 小林史子 竹内公太 戸田祥子
中村研一 西尾美也 丹羽良徳 林加奈子 マルクス清水
会   場
3331 Arts Chiyoda 1Fメインギャラリー →アクセス
入 場 料
300円(中学生以下無料 障害のある方とその介助者1名に限り入場無料となります。
入場の際に受付にて手帳をご掲示ください)
主   催
ARTS FIELD TOKYO
協   賛
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助   成
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お問い合せ
ARTS FIELD TOKYO ソーシャルダイブ展広報担当:吉澤、三輪
〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda
TEL:03-6803-2441 / FAX:03-6803-2442
E-MAIL:aft01@artsfield.jp
ARTS FIELD TOKYO webサイト:http://artsfield.jp/

関連イベント

オープニング・パーティ

※展覧会チケットが必要です。

日時:3月18日(金)18:00―20:00
会場:コミュニティスペース
※マルクス清水によるパフォーマンス「The Embassy of Love」が行なわれます。

アーティスト・トーク 

※展覧会チケットが必要です。

日時:3月19日(土)18:00―20:00 出演:岩田草平 中村研一 マルクス清水  
   4月 2日 (土)18:00―20:00 出演:小林史子 戸田祥子 丹羽良徳
   4月 9日 (土)18:00―20:00 出演:北澤潤  小鷹拓郎  竹内公太 西尾美也
会場:コミュニティスペース(2日のみラウンジにて開催)

子どもツアー 

※展覧会チケットが必要です。

日時:3月23日(水)15:00―16:00
   4月6日(水)15:00―16:00
司会:吉澤博之(ARTS FIELD TOKYO)
対象:未就学児とお母さんお父さん
定員:10組
※メインギャラリー入口にお集まりください。

作品販売

※入場無料(チケット不要)

1Fメインギャラリーに併設する3331ギャラリーでは、「ソーシャルダイブ」展出品作家の小作品を購入することができます。
日時:会期期間中
会場:3331ギャラリー


プロジェクト報告会

丹羽良徳 新作「ルーマニアで社会主義者を胴上げする」プロジェクト報告会

戯言(たわごと)が作り出す状況 ―社会介入行為の可能性
※入場無料(チケット不要)

89年の革命から20年余のルーマニアに社会主義の亡霊は浮かび上がるか……?
作品の経過報告とゲストを交えて、今後の可能性についてもお話しします。
日時:3月20日(日)18:00―20:00
報告者:丹羽良徳
ゲスト:市原尚士(読売新聞社記者)
会場:コミュニティスペース
問い合わせ:niwa.romania@gmail.com
詳細1(ダウンロード)
詳細2(ダウンロード)

小鷹拓郎企画「アフリカ大陸vs日本人バックパッカー」

〜世界中を旅した日本人たちがアフリカを語る〜
※入場無料(チケット不要)

小鷹がアフリカ各国で出会った日本人バックパッカーたちをゲストに迎え、各々のアフリカ体験談や旅行者から見たアフリカの印象について話を聞いていきます。
アジアやヨーロッパ、中南米、中東の先に辿り着いた最果ての大地・アフリカ。そこで彼らが見たものは一体何だったのか?
世界中を旅してきた日本人旅行者が一同に集結し、アフリカについて語り合う貴重なトークイベント。この機会をどうぞお見逃しなく!!
日時:3月26日(土) 18:00―20:00
司会:小鷹拓郎
ゲスト:アフリカを旅した日本人バックパッカー5名(大西洋輔、市川佳弘、佐藤文敬、副田隆介、細井聡一)
会場:ラウンジ
問い合わせ:kotaka766@yahoo.co.jp
詳細(ダウンロード)

西尾工作所ナイロビ支部(西尾美也主宰)企画「ナイロビレジデンス」帰国報告会

※入場無料(チケット不要)

2011年3月の1ヶ月間、「ナイロビレジデンス」のプログラムに参加したアーティストの東明と松原慈による帰国後すぐの報告会です。
その成果と課題、現地の魅力の共有を試みます。
日時:4月10日(日)18:00―20:00
報告者:東明、松原慈
司会:西尾美也
会場:コミュニティスペース
問い合わせ:info@nairobi-artproject.jp


パフォーマンス

マルクス清水「The Embassy of Love」

※展覧会チケットが必要です。

作家本人が独自の出入国スタンプをみなさんのパスポートに押していきます。
来場される方はぜひパスポートをお持ちください。スタンプは、パフォーマンス実施以降も自由に押すことができます。
※会場にて掲示される注意事項をご理解された上でご参加ください。パスポート以外のものでもスタンプを押すことができます。
日時:3月18日(金)18:00―20:00【オープニング・パーティにて】

北澤潤「再会の語り」

※展覧会チケットが必要です。

作家が国内各地で行なってきた活動の中からいくつかを抜粋し、活動に関わった人びとを語り手として招きます。
出来事を伝える素直な記録の方法として、「語り」による口承がはじまります。
《病院の村》の語り 
日時:3月20日(日)15:00―17:00
※地震に伴う諸般の事情により、中止となりました。どうぞご了承ください。
《リビングルーム》の語り 
日時:4月3日(日)15:00―17:00
《浮島》の語り 
日時:4月10日(日)15:00―17:00
会場:メインギャラリー(各回共通)

作家紹介

岩田草平 Sohei Iwata

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1979年和歌山県生まれ。2008年東京藝術大学大学院修士課程修了。インド在住。2003〜2007年、サラエボでアートプロジェクトを実施する団体「サラエボ国際文化交流」代表。2008年より文化庁、吉野石膏美術振興財団、ポーラ美術振興財団などの助成を受け、インド少数部族向けの住宅の開発や飲料水を作り出す浄水塔を建設するプロジェクト《Apam Napat》を行っている。

アパムナパット/apamnapat
2010
ワークショップWorkshop
縦5.5m×横11m×幅8m
サンティニケタン(インド)
写真:岩田草平

http://www.apamnapat.net
http://www.sohei-iwata.com


北澤潤 Jun Kitazawa

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1988年東京都生まれ。筑波大学芸術専門学群卒業。東京藝術大学大学院修士課程在籍。ある地域社会に寄り添うように島、村、家、民などをキーワードとした小さな日常を設定する。発生した日常が周辺と係わる過程を調査し続ける。代表的な活動に、町の家具を集めて構成し、物々交換することで変化し続ける「居間」を営業する《リビングルーム》などがある。

リビングルーム/Living Room
2010〜
プロジェクト/Project
写真:加藤絵美


小鷹拓郎 Takuro Kotaka

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1984年埼玉県生まれ。世界中を旅しながら「対話と笑い」を目的としたプロジェクトを行っている。主な作品として、ポテトとアフリカ大陸を縦断するプロジェクトや、地元住民に河童の捕まえ方を教えてもらうプロジェクトなどがある。現在は東京にあるリサイクルショップ《こたか商店》を経営する傍ら、国内外の美術展や映画祭に多数参加している。

こたか商店物語/Kotaka Syouten story
2010
ミクスト・メディア/mixed media

kotaka766.com


小林史子 Fumiko Kobayashi

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1977年東京都生まれ。2004〜2005年バウハウス大学ワイマール交換留学。2006年東京藝術大学大学院修士課程修了。「距離」「カオス&オーダー」「帰れなくなるための旅」「巣」をテーマにさまざまな地域に赴き、展示先や滞在先の環境の中で手に入れたものと、その繋がりから派生した自分のものとを組み合わせたインスタレーション作品を国内外で発表している。

-向こうの島-/The Island Over There
2008
インスタレーション/Installation
鳩の街通り商店街の、魚屋、質屋、皮職人、美容院、文房具屋、陶芸家、中華料理屋、元食堂、保育園、お惣菜屋、診療所、指し物職人、クリーニング屋、おでん屋、金物屋、花屋の椅子44脚と私の服152着
44 borrowed chairs at Hatonomachi dori syotengai (local shopping area in Mukojima, Tokyo) and my 152 clothes
ca.H2.2xW3.3xD3.8m
Artspot HATOYA, Tokyo, 2008


竹内公太 Kota Takeuchi

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1982年兵庫県生まれ。公共性と集団意識への興味から、都市風景、パブリックアートなどに対する働きかけをもとに制作活動を行う。主な作品に、展覧会場近隣にある交番の掲示板で指名手配被疑者の肖像を描き、会場にインストールする《Portable Mind》や、公園の公共ヌード彫刻にラブドールの頭部をかぶせて撮影した写真シリーズ《collage》などがある。

ポータブルマインド横浜/Portable Mind ,Yokohama
2008
油彩画、パフォーマンス、インスタレーション/oil painting images , performing art , installation

kota-takeuchi.net


戸田祥子 Shoko Toda

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1981年東京都生まれ。2006年東京藝術大学大学院修士課程修了。2010年中国政府国費留学北京中央美術学院実験芸術科修了。風景と人との即興的で瞬間的な関係に着目した映像作品やドローイング、インスタレーションを発表。近年では、地理的特徴と行為・行動との関係に着目した映像作品を日本、中国、韓国にて滞在制作した。


山、川、恋人たち、移動する花柄 
Mountain, River, Lover, Transporting flower print
2010
2スクリーン映像作品/2 channel video
9”27
Daegu Culture and Art Center, 大邱 韓国

http://sites.google.com/site/shokotoda/home


中村研一 Kenichi Nakamura

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1981年長崎県生まれ。2009年東京藝術大学大学院修士課程修了。偶然の出来事により完成する作品や、アルバイトから得た経験による作品を制作。平面、立体からインスタレーションまで、さまざまな角度からアプローチを試みている。地域におけるプロジェクトでは、鑑賞者のボタンを押すタイミングが揃わなければ作品が成立しない《いつのま2010》などがある。

いつのま2010/itunoma2010
2010
電球,電気コード,木,布,人々の力/light bulb,electlic cord,wood,cloth,people`s power
可変サイズ
ゼロダテ大館展/2010 
zerodate art project "0/date" 2010


西尾美也 Yoshinari Nishio

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1982年奈良県生まれ。2011年東京藝術大学大学院博士後期課程修了。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトを国内外で展開。代表的なプロジェクトに、世界各地の巨大な喪失物を古着のパッチワークで再建する《Overall》などがある。2009年には「西尾工作所ナイロビ支部」を設け、アフリカでのアートプロジェクトに着手している。


Overall: Steam Locomotive
2010
プロジェクト/Project
写真:千葉康由

yoshinarinishio.net
www.nairobi-artproject.jp


丹羽良徳 Yoshinori Niwa

02-b.tif
1982年愛知県生まれ。主に公共空間で実現不能とも思える計画を実行することで、社会や土地の歴史へ介入する「行為」そのものを作品として制作する。多くの場合、その行為はハプニング的に行われる。主なプロジェクトに、泥棒に銀行強盗をお願いする《泥棒と文通する》などがある。2011年初頭には、《ルーマニアで社会主義者を胴上げする》プロジェクトを行った。

泥棒と文通する/Communicating with thieves
2010
パフォーマンス/performance
photo by Oliver Whitehead

www.niwa-staff.org


林加奈子 Kanako Hayashi

fitter.tif
1981年大阪府生まれ。東京藝術大学大学院修士課程在籍。2010年からロンドン芸術大学に留学中。東京(狭い所に人間がすし詰めになっている都市)やサラエボ(戦争のあった都市)、メキシコ・シティー(温暖でさまざまな人種が混ざりあう都市)などにおいて、都市それぞれの特質・特徴・歴史を、瞬間的なアクションやパフォーマンス、仕掛けによって表現する。

FITTER –Little Death-
2005
身体、アクション/Body, Action
Sarajevo International Culture Exchange, : SKENDELIJA, 2005


マルクス清水 Markus Shimizu

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1977年東京都生まれ。ハーグ王立芸術アカデミー(オランダ)/ベルリン・ヴァイセンゼー美術大学(ドイツ)にて彫刻専攻修士号取得。ベルリンを拠点に、国内外で環境や社会の文脈に関わりをもつ作品を制作。長期的プロジェクトには、ブラジルのアマゾンに設立した未開発地域のための持続可能な技術を開発する《Oiyakaha》がある。

Oiyakaha
2007
Jardim Floreste, Amazonia, Brazil
ミクストメディア/mixed media

www.markusshimizu.com
www.oiyakaha.org
www.liveparadisenow.org